こんにちは。
川崎文也です。
=============================
「トレーナーの基礎力が向上する」1日3分の流し読み問題集は
私が学生時代に後輩たちに向けて配信していた
メルマガの内容で、NSCA(トレーニング指導団体)の
教本をもとに作成しています。
分かりにくい生理学や解剖を少しでもイメージしやすいように、
という気持ちで書いていましたが、
今になって読み返すと、なんとも読みにくい文章です。
どうか、大きな心で最後までお付き合いください。
何かお役に立てると幸いです。
=============================
では、今日も問題です!
問題:
アナボリック・ホルモンを活性化させるコツとして、
継続的にトレーニングをすることがあげられます。
では、継続的にトレーニングをしていると
体内でどんな変化が起こるのでしょうか?
A 体内の他の細胞が筋線維に変身する
B やる気が出て、常に興奮状態になる
C 安静時心拍数が上がり、血液循環が速くなる
D ホルモンの量が増える
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
正解: D ホルモンの量が増える
トレーニングを行うとまず、運動中と運動後の
様々な血中のホルモン濃度が一時的に高くなります。そして…
今回、お伝えしたいのは、ここからです!
「トレーニングを繰り返すと、テストステロンに慢性的・長期的な変化が現れる」
だから何?と思ってしまいますが、これはすごいことなんです!
実は、運動中と運動後に分泌されるアナボリック・ホルモンのうち
テストステロンの割合はそれほど多くありません。
この時の主役は、成長ホルモンと、IGF-Ⅰになります。
運動刺激によって、ワァァ~!!と大量に分泌され、
ワァァ~!!と一気に筋線維の修復、合成を進めて行きます!
じゃあ、テストステロンの量が増えても、あまり意味がないの?
ということになりますが、そんなことはありません!
テストステロンを「工事現場のおっちゃん」とイメージして考えてみます。
人の安静時(トレーニングではない、日常生活レベルの運動)では、
おっちゃんはいつも一人で筋線維の修復作業を行っています。
24時間体制で少しずつ修復をしています。
たまに起こる緊急事態(トレーニング中、後)には
成長ホルモンたちが手助けしてくれているので、
何とか修復は上手くいっていました。
しかし、緊急事態が起こる頻度が多くなってくると
少しずつ修復が間に合わなくなってきました。
これはまずい!と、思ったおっちゃんは、
一緒に働いてくれる作業員を増やすことを決めました。
今まで一人で作業していたおっちゃんが二人になり、安静時でも
修復や合成の作業はとても速くなりました。
めでたし。めでたし。
トレーニングの継続によって、安静時に増える
テストステロンの量はわずかですが、
これが24時間、1ヶ月、1年と、長期的にみると
このわずかな差はバカにできません!
塵も積もれば山となる状態です!
トレーニングをどんな強度で継続していくと、安静時の
テストステロンが増えるのか?…
これはまた、別のお話で。今日はここまで!