こんにちは。川崎です。
呼吸が浅くなるのはよくないこと。
なので、大きく息を吸って
深呼吸しましょう!
僕も含め、多くの運動指導者が
口にする言葉です。
でも、これ、
鵜呑みにしないでくださいね(笑)
呼吸に目を向けることは
とても大切です。
ただ、呼吸が浅くなる原因は
吸うことでは改善しません。
以前、
僕はスイミングの先生をしてました。
泳ぎが苦手な人からの質問で多いのは
「息継ぎで息が苦しくなる。」
でした。
これは子どもも、大人も共通です。
どうして息継ぎで息が苦しいのか?
答えはとても簡単です。
それは、息を吸うことしかしてないから。
水面から顔が出たら
息をめいっぱい吸います。
水中では呼吸を止めて、
また水面に顔が出たら
目いっぱい息を吸います。
吸って、止めて、吸って。
吸って、止めて、吸って。
これをずっと繰り返してます。
いま、この場で
この呼吸の仕方を試してみてください。
3呼吸ぐらいで、吸えなくなります(笑)
そんな、息継ぎの苦手な方に、
「水の中で息を吐いて
水面から顔が出たら吸ってください。」
とお伝えすると、
目が点になります。
「え!?息を吐く?」
言われてみると当たり前のことですが
本人は「息を吐かないと吸えない」
という考えが抜けています。
からくりを知ればあとは簡単です。
練習を繰り返すと、
楽に息継ぎを続けれるようになります。
プールほどではないですが、
地上での日常生活でも同じような
ことが起こっています。
息を吸いっぱなし。
空気が体内に残っているのに、
また吸おうとする。
つまり、呼吸が浅くなる本当の原因は、
息を吐くことが
できなくなっているからです。
なので深呼吸で吸うことばかりを
続けても、呼吸は深くなりません。
そればかりか
吸い続けることで、弊害もでてきます。
息を吸うという動作は
『交感神経』が働きます。
交感神経は
カラダのスイッチをONにします。
緊張している時や
ストレスを受けている時によく働きます。
逆に、
息を吐くという動作は
『副交感神経』が働きます。
副交感神経は
カラダのスイッチをOFFにします。
食事をしてる時や
リラックスしている時によく働きます。
交感神経も副交感神経も
どっちも同じだけ使えるのが理想です。
でも、日常の呼吸で、
吸うことばかり続けていたら?
ずっと交感神経が
働き続けることになります。
ずっと、
緊張やストレスを受けている時と
同じ状態が続きます。
24時間、スイッチON。
疲れませんか?
吐くことを練習していくと
カラダの状態は楽になっていきます。
呼吸の仕方でカラダは変わります。
『深吸吸』にならないように
『深呼吸』でいきましょう。