「自分の楽器を買うのはいつがいいのか？」
「初めに買った方がいいのか？」
「上達して、慣れた頃に買った方がいいのか？」
そんな会話の中で、
演奏家の方はこう答えていました。
「自分の楽器を持つと上手くなるもの早いですよ。」と。
僕は、自分の楽器を持っていると
自分の好きな時に練習ができるので
上達するのも早いのかな、と思いましたが、
違いました。
自分の楽器だと思って練習するから
上達が早くなるとのことでした。
「いつ買うのがいいのか？」
つまりは、楽器を買うのは早いに越したことはない。
とのことでした。
続けて、こうもおっしゃっていました。
「音大を受験する子でも、自分の楽器を持っていない子がいる。」
その学生の子に楽器の事を聞くと、
「音大に合格すれば、自分の楽器を買う」
と、返事が返ってくるそうです。
その話を聞いていて
僕の中では、2つの選択が浮かびました。
ここから川﨑の妄想世界になります
一つは「早く買うべき」
[aside type=”boader”]川﨑心の声①
「なにを甘いことを言っての？音大行きたいんでしょ？」
「それならすこしでも上手くなるように練習をしないと。」
「合格したら買うとか、そんな考えのまま受験して受かると思ってるの？」
「音大に入るなんて相当厳しいよ。音楽素人の俺でも難しいのは知ってるのに、なにをのんきなこと言ってるの？」
「ほんとに音大行きたいと思ってんの？早く買って、早く練習して。」[/aside]
一方、「買わなくてもいい」
[aside type=”boader”]川﨑心の声②
「いや～、わかる。その気持ち。楽器って高いもんね。買うのにも勇気必要だよね。」
「買いたいって気持ちがあるのはわかるよ。でも踏ん切りがつかないんだよね。」
「だって、音楽を一生続けるかどうかわからないし。」
「受験失敗したときに、なんかカッコ悪し。」
「楽器買うお金があれば、他のものに使えそうだし。」
「未来がどうなるか分からないのに大金を使うって不安だもんね。」
「どうしようか、迷っているうちに、ずるずる決断が伸びてきたんだよね。」
「お金が勿体ないし、今は買わなくていいんじゃない。」[/aside]
僕には、その学生が
合格できるのかどうかは分かりません。
実力もどれぐらいなのか分かりません。
でも冷静になって考えてみると
自分の楽器を購入する選択の方が
音大合格への道のりへ
いい影響を与えるはずです。
なぜなら、
その学生が見ている視点が変わるからです。
楽器を買うという選択は、
自分の人生を「長期的」に見ています。
つまり、今だけでなく、5年後、10年後を視野に入れて物事の判断を行っています。
一方、
楽器を買わないという選択は
自分の人生を「短期的」に見ています。
いまこの瞬間だけを見て、
現在の快楽を基準に物事の判断を行っています。
別の言い方をすると、
「長期的」に考えるひとは、
楽器の購入を、「投資」と捉えます。
「短期的」に考える人は
楽器の購入を「消費」と捉えます。
投資をするという事は、
将来を見込んで、お金や時間、力をつぎ込むことです。
消費をするという事は
使って無くなるということです。
「長期的」と「短期的」
「投資」と「消費」
例え、今すぐに結果がでなかったとしても
どちらの考えの方が、
よりよい人生を送れそうですか？
あなたの歩みたい人生はどちらでしょうか？
「楽器を買わなくていい」を選択した
川﨑心の声②と同じことを繰り返していませんか？
僕は、長期的に考えられる人間になりたい。
と、思っていますし、
長期的に考えて、いまを頑張っている人。
を、心から応援して
全力でサポートしたいと思っています。
