「トレーナーの基礎力が向上する」1日3分の流し読み問題集no.11
こんにちは。
川﨑文也です。
では、今日も問題です。
問題:
筋肉の形状には様々なタイプがあります。
では、羽状筋(うじょうきん)の特性として合っているものはどれ?
A 紡錘状筋と同じ働き
B 収縮速度が遅いが筋力は大きい
C 収縮速度が速いが筋力は小さい
D 鳥のように空を飛べる
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正解: B 収縮速度が遅いが筋力は大きい
まずは、筋肉の形状について確認しておきましょう。
大きく分けると、2つの形状があります。
①紡錘状
②羽状
これらの違いは、腱に対して筋線維が付着している角度の違いです。
①紡錘状…まっすぐ並んでついている。(例、上腕二頭筋)
②羽状…両側に向かって斜めについている。(例、下腿三頭筋)
それと筋線維の特性をおさらいもしておきましょう。
「筋線維は直線に並ぶ数が多い(筋線維が長い)ほど、収縮速度が速くなる。」
「筋線維が多い方が、発揮できる筋力が強い可能性を持っている。」
という特性があります。これを踏まえて、形状の違いを見ていきます。
紡錘状筋は腱に対して真直ぐ筋線維がついていましたよね。
直線に並んでいる筋線維が多いので、収縮速度は速いということになります。
しかし、発揮する力の方向(腱の付いている方向)に対して最短距離で必要最低限の筋線維しかついていないので、筋力自体はそれほど大きくありません。
一方、羽状筋は腱に対して斜めに筋線維がついていましたよね。
直線に並んでいる数が少ない(長さが短い)ので、収縮速度はそれほど、速くありません。
しかし、筋線維の数自体は多く存在しているので、発揮できる筋力は強い可能性があります。
紡錘状筋は上肢に多く、羽状筋は下肢に多く存在しています。
細かな動きが必要となる上肢には、紡錘状筋が。
体を支え、力が必要な下肢には羽状筋が配置されているわけですね。
これを考えた神様って天才ですね。
それでは、今日はここまで。
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「トレーナーの基礎力が向上する」1日3分の流し読み問題集は、私が学生時代に後輩たちに向けて配信していたメルマガです。内容はNSCAの教本をもとに作成しています。分かりにくい生理学や解剖を少しでもイメージしやすいようにまとめていきます。何かお役に立てると幸いです。
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