成長ホルモンを生み出すコツ 201608/10 Updated 2017.03.03 201608/10 Published 2016.08.10 / 川﨑文也 \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする 成長ホルモンを生み出すコツ 川﨑文也 B! リンクをコピーする こんにちは。川崎文也です。=============================「トレーナーの基礎力が向上する」1日3分の流し読み問題集は私が学生時代に後輩たちに向けて配信していたメルマガの内容で、NSCA(トレーニング指導団体)の教本をもとに作成しています。分かりにくい生理学や解剖を少しでもイメージしやすいように、という気持ちで書いていましたが、今になって読み返すと、なんとも読みにくい文章です。どうか、大きな心で最後までお付き合いください。何かお役に立てると幸いです。============================= 「トレーナーの基礎力が向上する」1日3分の流し読み問題集 no.4 では、問題です。筋サイズの成長にはアナボリック・ホルモンの働きが必要です。アナボリック・ホルモンを活性化させるコツとして、関係の無いものはどれ? A 継続的にトレーニングするB 継続的に休養をとるC 筋線維に刺激を入れるD 筋線維に損傷を与える―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 正解: B 継続的に休養をとる トレーニングに休養はとても重要なことです。しかし、「継続的に」と言われると…どれぐらい?ずっとってこと?休みすぎはダメでしょう!ということで、 Bの選択肢 は、ホルモンの活性化に関係ありません。 アナボリック・ホルモンを活性化させるには、筋線維に損傷を与えて、補修を促させるのが一つ。これは、筋損傷=異常な状態を、正常な状態に戻そうとする細胞の働きを利用し、ホルモンを活性化させています。(ちょっと専門的に言うと恒常性と言います。) もう一つの方法は筋に刺激を入れることです!ここでの刺激は、筋収縮と捉えてください。強度は軽いものではなく、かなりキツイやつです。ウエイトをラックや床に置いた後に、ウウォォォォ ・・・と、もがきたくなるようなやつです。パンプアップやバーニングと呼ばれているようなやつです。 イメージ伝わりましたか? パンプアップのようなトレーニングでは、それほど筋線維の損傷は起きていません。では、なぜ、アナボリック・ホルモンの活性化が起こるのか? それはアナボリック・ホルモンの中でも「成長ホルモン」がカギを握っています!というのも、成長ホルモンは、筋中の「水素イオン濃度」と「乳酸濃度」の上昇がスイッチとなり、たくさん分泌されます。それはもう大量に!!どれぐらいかというと、トレーニング後は300倍に増えたという報告もあるぐらいです! 簡単に考えると、トレーニングを乳酸が溜まる強度で、さらにそれを続けると、成長ホルモンの分泌量が増えるということになります。成長ホルモンは筋サテライト細胞の増殖を促すので、筋損傷が無くても筋線維は太くなっていきます。 筋を肥大させるメニューを考えても、筋損傷を促すメニューと、乳酸の発生を促すメニューの両方からアプローチできることになります。 まだまだ解説が終わっていませんが、長くなりすぎたので、今日はここまで。