2018年5月に『Natural Movement Seminar Phase1』セミナーに参加してきました。
講師は、根城 祐介さんです。
目次
セミナー概要
■動きの基礎(身体の動きと本来持っているべき機能)・人間という動物・古代人vs.現代人・現代人の日常動作・ムーブメントの基礎・コーチング■グラウンディングムーブメント・パワースタンス・エクササイズの重要性・グラウンディングの重要性・All 4 positionのメリット・伏臥位のメリット・技術形成の3つの柱■身体の可動域(fROMとCARs)・fROMとは・体幹・足部セントレーション・fROM評価&改善・関節の機能・CARsとは■走る動作&キャリー動作・ランニングに影響する要因・ランニングと重力・ランニングと姿勢・ランニング・ドリル・リフティング&キャリー・グリッピング・テクニック・リフティング・テクニックセミナー概要より
セミナー冒頭に根城さんから「シンプルにいきましょう」との話がありました。
ここからは、その話しを聞いての僕の解釈になります。
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たくさんのメソッドや考え方があるなかで、一つの言葉やメソッドに固執せずに、もっと抽象的な捉え方をしてもいい。
自分の考え、メソッドを目の前のクライアントに当てはめるのではなくて、目の前のクライアントのヒトとしての機能を向上させる手段としてメソッドの考え方を当てはめる方が選択肢が格段に増えると思います。
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ただ、シンプルだからといって何でも適当におこなえばいいのではなく、外してはいけないポイントは押さえておくべきです。
そのポイントをシェアしておきたいと思います。
大切なポイントが4つです。
Mobement
人間が持っている運動機能を使う。
なかでもアダプタビリティー(適応能力)についての話は興味深かったです。
タイミングや一連の動作。緊張と弛緩など、僕も含めトレーナーが見落としている概念だと思います。
セミナーで大きく時間を使ったのも、この部分ではないかと思います。
Weight
怪我をしないで重量を持ち上げる。
まず、自分の体重で動き回れるようになることが、重量をコントロールするために必要な要素の一つです。
その考え方として『fROM(Functional Range of Motion)』や骨間の『Centration』が保てているのかが重要だと思います。
そうすることで、最も動作効率がよいパターンをトレーニングすることができます。
Conditioning
全ての動きをおこなうための土台。
呼吸、ポジション、姿勢、痛みなど。ここにエラーがあると、どれだけトレーニングを積んでも改善も向上も上手くいきません。
Functional
動作を効率よくおこなわせるため、何か意味のある動き。
たとえば、おじいちゃんがスクワットトレーニングをやることは、何に繋がるのか?と、考えたときに理由があることが大切です。
ただ、人によって何が意味のある事なのか?は日常生活や競技のパターンによって変わるので一概には言えないと思います。
競技であれば力のベクトルや、自身と物体の重心位置の関係なども考慮する必要があります。
まとめ
ヒトが持っている体の使い方を、学習して向上していくために『Conditioning』の部分が土台になってきます。
そのうえで、適応能力を刺激するようなトレーニング(自重、重量、ランなど)を繰り返していく。
すると、ヒトが生物として持っている本来の動き『Natural Movement』が目覚めてきます。