深呼吸は間違えれば害になる!あなたの呼吸は、深吸吸? 202104/15 Published 2021.04.15 / 川﨑文也 \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする 深呼吸は間違えれば害になる!あなたの呼吸は、深吸吸? 川﨑文也 B! リンクをコピーする こんにちは。川崎です。呼吸が浅くなるのはよくないこと。なので、大きく息を吸って深呼吸しましょう!僕も含め、多くの運動指導者が口にする言葉です。でも、これ、鵜呑みにしないでくださいね(笑)呼吸に目を向けることはとても大切です。ただ、呼吸が浅くなる原因は吸うことでは改善しません。以前、僕はスイミングの先生をしてました。泳ぎが苦手な人からの質問で多いのは「息継ぎで息が苦しくなる。」でした。これは子どもも、大人も共通です。どうして息継ぎで息が苦しいのか?答えはとても簡単です。それは、息を吸うことしかしてないから。水面から顔が出たら息をめいっぱい吸います。水中では呼吸を止めて、また水面に顔が出たら目いっぱい息を吸います。吸って、止めて、吸って。吸って、止めて、吸って。これをずっと繰り返してます。いま、この場でこの呼吸の仕方を試してみてください。3呼吸ぐらいで、吸えなくなります(笑)そんな、息継ぎの苦手な方に、「水の中で息を吐いて水面から顔が出たら吸ってください。」とお伝えすると、目が点になります。「え!?息を吐く?」言われてみると当たり前のことですが本人は「息を吐かないと吸えない」という考えが抜けています。からくりを知ればあとは簡単です。練習を繰り返すと、楽に息継ぎを続けれるようになります。プールほどではないですが、地上での日常生活でも同じようなことが起こっています。息を吸いっぱなし。空気が体内に残っているのに、また吸おうとする。つまり、呼吸が浅くなる本当の原因は、息を吐くことができなくなっているからです。なので深呼吸で吸うことばかりを続けても、呼吸は深くなりません。そればかりか吸い続けることで、弊害もでてきます。息を吸うという動作は『交感神経』が働きます。交感神経はカラダのスイッチをONにします。緊張している時やストレスを受けている時によく働きます。逆に、息を吐くという動作は『副交感神経』が働きます。副交感神経はカラダのスイッチをOFFにします。食事をしてる時やリラックスしている時によく働きます。交感神経も副交感神経もどっちも同じだけ使えるのが理想です。でも、日常の呼吸で、吸うことばかり続けていたら?ずっと交感神経が働き続けることになります。ずっと、緊張やストレスを受けている時と同じ状態が続きます。24時間、スイッチON。疲れませんか?吐くことを練習していくとカラダの状態は楽になっていきます。呼吸の仕方でカラダは変わります。『深吸吸』にならないように『深呼吸』でいきましょう。