いい姿勢をすると疲れるのはどうして?

こんにちは。

川﨑文也です。

 

僕はよく、パーソナルトレーンング中に

「いい姿勢だと、無駄な力を使わないので、楽になれますよ。」とお伝えしています。

 

すると、こんな質問がありました。

「日頃、猫背の時の方が楽で、いい姿勢を取ろうとしたときの方が疲れる感じがする」

「猫背の方が楽ってことは、悪い姿勢が、いい姿勢ってこと?」と。

 

なかなか鋭い質問です。

僕も思わず「なるほど」となりました。

 

確かに、不思議ですよね。

いい姿勢なのに、かえって疲れる。

 

この矛盾は『誰にとって楽なのか?』を考えると答えが出てきます。

 

[aside type=”boader”]

猫背姿勢の時に、楽さを感じているのは『筋肉』です。

そして、真っすぐでいい姿勢の時に楽さを感じているのは『関節』です。

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楽をしているのが『筋肉』と『関節』で分かれているので、姿勢によって感じ方が変わってきます。

 

では順番にお伝えしていきますね。

 

まず、猫背で楽できるのは『筋肉』です。

たとえばイスやソファーに腰かけます。

そのとき浅く腰掛け、全身脱力でだらしなく座ります。

この時の姿勢は究極に悪い状態です。

 

でも、とても楽ですよね。リラックスできる状態です。

 

このとき筋肉はほどんど働いていません。

[keikou]姿勢を支えようとしているのは『骨や関節』の部分になります。[/keikou]

『筋肉』にとっては楽な姿勢。『骨や関節』にとっては負担になる姿勢。

そう考えることができます。

 

そして、まっすぐでいい姿勢の時に楽できるのは『関節』です。

イスに腰かけたときに、深く腰掛け、お尻の真上に頭が来るように座ります。

この時の姿勢はとてもいい状態です。

 

見た目はとてもきれいですが長時間続けると疲れてきますよね。

[keikou]このとき姿勢を支えようとしているのは『筋肉』の部分になります。[/keikou]

『骨や関節』にとっては楽な姿勢。『筋肉』にとっては負担のかかる姿勢。になります。

 

『筋肉』の方が『関節』よりも、楽さや負担のかかり具合を感じるのがうまいので、猫背の時の方が実感として楽さを感じることができます。

なので、僕もそうですが、ついつい楽をしたくて猫背になってしまいます。

しかし『関節』には負担がかかり続けている事になるので、知らない間に関節が傷みやすくなってしまいます。

 

カラダの将来の事を考えると関節に負担をかけ続けることは避けたいので、まっすぐでいい姿勢が必要です。

 

「じゃあ、ずっと疲れるのを我慢して、まっすぐでいい姿勢を取り続けないといけないのか?」というと、そういうわけでもありません。

 

どちらかだけで頑張るのではなく、両方が助け合いながら姿勢を調整していけばいいと思っています。

 

3年B組の金八先生が「『人』という字は、『ひと』と『ひと』が互いに支え合って出来ている」

と言っていましたが(たぶん…)

 

『筋肉』と『関節』もお互いに支えあいながら姿勢を保つと上手くいきます。

 

[keikou]どちらかに頼りすぎると、痛めたり、疲れたりしてしまいます。[/keikou]

 

 

まっすぐないい姿勢でも、猫背でも、同じ姿勢を保ち続けることは、カラダの負担になります。

どちらも必要な姿勢です。

 

理想を言うと、まっすぐでいい姿勢の時でも疲れないのが一番です。

でも、そこまでたどり着くのは大変なので、まずは、姿勢をこまめに変えるようにしてみてください。

 

猫背、時々いい姿勢。

そんな感じでいいと思います。

 

何から改善しようか迷っている方は1時間に1回、背伸びをしてください。

そこからでも大丈夫です。

 

なんせ、座りすぎは死亡リスクが高くなりますから。

[kanren url=”https://kawasakifumiya.com/mm-risk-of-death/”]

 

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