筋膜リリースって、よく聞くけど、そもそも筋膜ってなに? 2016 11/24 Updated 2017.03.03 2016 11/24 Published 2016.11.24 / 川﨑文也 \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする 筋膜リリースって、よく聞くけど、そもそも筋膜ってなに? 川﨑文也 B! リンクをコピーする こんにちは。 川﨑文也です。 では、今日も問題です。 問題: 筋線維を包む筋膜には、いくつかの種類が存在します。 次のうち、存在しない筋膜の名称はどれ? A 筋外膜 B 筋周膜 C 筋横膜 D 筋内膜 ――――――――――――――――― 正解: C 筋横膜 筋膜とひと言でいっても、いくつかの層に分かれており、 どの層にある筋膜なのかで、名前が変わってきます。 同じ筋膜なのに、ややこしいですよね…。 そもそも筋膜ってなに?という話になりますが 私は、筋膜は筋肉を包む薄皮みたいなやつだとイメージしています。 アメを包む紙や、みかんの皮のようなイメージでしょうか。 筋肉は筋膜に包まれています。 そして、筋膜は腱に繋がっています。 筋肉が収縮すると、その力が筋膜に伝わり、 筋膜から腱に、力が伝わっています。 筋膜は筋の収縮のエネルギーを腱まで伝える役割と、 筋線維がバラバラにならないように包んで、形作るのが役割になります。 ちょっと細かくみていきましょう。 筋線維を最小単位で呼ぶと、筋原線維というものになります。 まず、 筋原線維がたくさん集まって、「筋形質」 と呼ばれる筋膜に包まれると筋線維になります。 そして、 筋線維がたくさん集まって、「筋内膜」 と呼ばれる筋膜に包まれると筋線維束になります。 さらに、 筋線維束がたくさん集まって「筋周膜」 と呼ばれる筋膜に包まれると、筋腹になります。 最後に、筋腹は「筋外膜」と呼ばれる筋膜に包まれています。 やっぱりややこしいですよね…。 例えばですが、みかんをイメージしてください。 いちばん外側はオレンジ色の皮に包まれています。(←ここが筋外膜) その皮をむくと、房と呼ばれる食べられる部分が出てきます。 房はさらに皮に包まれています。(←ここが筋周膜) 房の皮をむくと、小さい粒々がたくさんあります。 この粒々をよ~く見ると、また皮に包まれています。(←ここが筋内膜) 筋肉も同じように粒々(筋線維)が集まり、形作られています。 少しはイメージしやすくなりましたか? 筋膜リリースという言葉をよく聞くようになりましたが、一般的に使われている筋膜とは筋外膜の事ですね。 それでは、今日はここまで。 ================== 「トレーナーの基礎力が向上する」1日3分の流し読み問題集は、私が学生時代に後輩たちに向けて配信していたメルマガです。内容はNSCAの教本をもとに作成しています。分かりにくい生理学や解剖を少しでもイメージしやすいようにまとめていきます。何かお役に立てると幸いです。 ==================