成長ホルモンをうまく利用するには?

こんにちは。

川崎文也です。

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「トレーナーの基礎力が向上する」1日3分の流し読み問題集は

私が学生時代に後輩たちに向けて配信していた

メルマガの内容で、NSCA(トレーニング指導団体)の

教本をもとに作成しています。

分かりにくい生理学や解剖を少しでもイメージしやすいように、

という気持ちで書いていましたが、

今になって読み返すと、なんとも読みにくい文章です。

どうか、大きな心で最後までお付き合いください。

何かお役に立てると幸いです。

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「トレーナーの基礎力が向上する」

1日3分の流し読み問題集  no.5 (no.4の続編です)

 

では、前回の問題を確認します。

筋サイズの成長にはアナボリック・ホルモンの働きが必要です。

アナボリック・ホルモンを活性化させるコツとして関係の無いものはどれ?

 

 

A 継続的にトレーニングする

B 継続的に休養をとる

C 筋線維に刺激を入れる

D 筋線維に損傷を与える

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正解: B 継続的に休養をとる

…ということでした。

 

前回は、アナボリック・ホルモンを活性化させるには、

筋線維を損傷させるようなトレーニングと、

乳酸が溜まるようなトレーニングが存在することをお伝えしました。

 

実は前回ではお伝えしきれなかった大事なポイントがまだまだあるんです!

 

それは、成長ホルモンの命令で増殖するはずの筋サテライト細胞が、

その命令を拒否する細胞もあるということです!

拒否するということは、もちろん増殖しません。

増殖しないと、もちろん筋線維は太くなりません。

 

なぜかというと、 筋線維自体が太くなることを望んでいないからです。

筋線維の立場からすると、「だって太くなる必要ないんだもん」という感じでしょうか。

 

では、どうすれば素直に筋線維は太くなってくれるのか?…

 

それは、筋線維に太くなる必要性を感じさせないとダメなんです!

必要性を感じてもらうには、刺激を入れるしかありません。

 

「このままじゃ耐え切れないよ。」と、

筋線維を収縮させて、負荷をかけて、教えてあげるのです。

そして、「こっちにも成長ホルモンちょうだい!」と

筋線維に思わせることが出来ると、

素直に成長ホルモンの命令を受け入れてくれます。

 

話が抽象的になってしまいましたが、筋線維を収縮させ、

刺激を受けた線維しか成長ホルモンの命令を聞かないということなんです。

 

例えば、スクワットをしても大胸筋は肥大しない!といった事や、

大腿内側広筋は肥大したけど、大腿直筋は肥大しない!といった感じです。

 

ちょっと難しく言うと、

「活性化された筋線維は、ホルモンを含む同化因子に対して、細胞膜の感受性を高める。」

といった現象が起こっています。

 

ただ闇雲に体内の成長ホルモンを増やすだけではなく、

目的とした筋に刺激を入れておかないと、

トレーニングの効果を十分に引き出せません。

この現象の理論を発展させていくと、

特性の原理や全面性の原則につながっていくかもしれませんね。

 

まだまだ解説が終わりませんが、今日はここまで。

 

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