特異的にトレーニングを考えると 201609/27 Updated 2017.03.03 201609/27 Published 2016.09.27 / 川﨑文也 \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする 特異的にトレーニングを考えると 川﨑文也 B! リンクをコピーする こんにちは。川崎文也です。 「トレーナーの基礎力が向上する」1日3分の流し読み問題集 no.8=============================「トレーナーの基礎力が向上する」1日3分の流し読み問題集は私が学生時代に後輩たちに向けて配信していたメルマガの内容で、NSCA(トレーニング指導団体)の教本をもとに作成しています。分かりにくい生理学や解剖を少しでもイメージしやすいように、という気持ちで書いていましたが、今になって読み返すと、なんとも読みにくい文章です。どうか、大きな心で最後までお付き合いください。何かお役に立てると幸いです。============================= では、今日も問題です! 問題「体力を向上させたい!」と依頼を受けたあなたは、相手が目的としている体力が何なのか、考える事にしました。次のうち体力に含まれない項目はどれでしょうか? A 柔軟性B 暗算スピードC 意欲D ストレスへの抵抗力――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 正解: B 暗算スピード 猪飼(1967)らの定義によると、 柔軟性は、身体的体力の行動機能として、意欲は、精神的体力の行動体力として、ストレスへの抵抗力は、精神的体力の防衛体力として、定義されています。 「体力」と言っても、それを構成している要素はたくさんあります。闇雲にトレーニングを行っていても、目的としている「体力」からズレている可能性があります。だから目的を明確にして、特異的なトレーニングと行うことが重要です。」目的が明確になると、何のためのトレーニングなのか?が説明しやすくなります。 では、競技スポーツ選手のトレーニングについて考えてみましょう!「競技力を向上させたい!」と依頼を受けたあなたは、競技力をどう向上させますか? 筋力?柔軟性?持久力?敏捷性?平衡性?視点はたくさんあります。 他にもこんな視点で考えだすと、何か見つかるかもしれませんよ。 鍛えたい動作は?鍛えたい動作のスピードは?鍛えたい部位・筋肉・関節は?鍛えたい代謝系(運動エネルギー供給システム)は? もちろん、もっと細かく考えることも可能です!例えば、立位なのか座位なのか。単関節か多関節か。同時収縮か連動的な収縮か。OKCかCKCか。などなど。細かく考えれば考えるほど、特異性は高くなります。 はっきり言って正解はありません。何のためのトレーニングなのか?相手に説明できそうですか? それでは、今日はここまで!