筋肉が大きくなるということは、筋繊維に何がおこっているのか? 201608/04 Updated 2017.03.03 201608/04 Published 2016.08.04 / 川﨑文也 \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする 筋肉が大きくなるということは、筋繊維に何がおこっているのか? 川﨑文也 B! リンクをコピーする こんにちは。川崎文也です。=============================「トレーナーの基礎力が向上する」1日3分の流し読み問題集は私が学生時代に後輩たちに向けて配信していたメルマガの内容で、NSCA(トレーニング指導団体)の教本をもとに作成しています。分かりにくい生理学や解剖を少しでもイメージしやすいように、という気持ちで書いていましたが、今になって読み返すと、なんとも読みにくい文章です。どうか、大きな心で最後までお付き合いください。何かお役に立てると幸いです。============================= 「トレーナーの基礎力が向上する」1日3分の流し読み問題集 no.3問題:筋が大きく成長していくことを筋が肥大すると言います。 肥大するメカニズムは次のうち、どの働きが大きいでしょうか? A 筋線維が分裂して数が倍になるから B 筋線維が新しく誕生して数が増えるから C 筋線維が水分を取り込み過ぎて一時的に太るから D 筋線維が厚くなって大きくなるから―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 正解:D 筋線維が厚くなって大きくなるから 筋線維の周りには、筋線維を補修する、小さな「筋サテライト細胞(衛生細胞)」というものが張り付いています。筋線維の本体に何か問題があると、その筋サテライト細胞が増殖して、壊れた部分を埋めるように修復を行います。 筋サテライト細胞が活躍するのは、必ずしも筋肉が傷ついた時だけではありません。 激しく運動をした時も、アナボリック・ホルモンの刺激を受けて増殖します。そして、筋線維の表面にベタベタと張り付き、融合して筋線維を太くしていきます。 ということで、肥大するメカニズムは、一定数の筋線維が個々に太くなることで、筋全体として成長していくということになります。 一般的には20~30歳ぐらいまでに筋肉のサイズは一番大きくなります。そして、30歳を過ぎたあたりから、筋線維の数は変わらないまま、一本一本が細くなり、40~50歳ぐらいになると一本が細くなるとともに、筋線維の数も徐々に減っていきます。 体型の変化が出やすい30歳…。体の衰えを感じやすい50歳…。人の一生の中で、筋の成長という視点でとらえると、体の変化もイメージしやすいですね。