羽状筋?紡錘状筋?わけが分からなくなった時に思い出したい、筋肉の基礎 201611/18 Updated 2017.03.03 201611/18 Published 2016.11.18 / 川﨑文也 \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする 羽状筋?紡錘状筋?わけが分からなくなった時に思い出したい、筋肉の基礎 川﨑文也 B! リンクをコピーする 「トレーナーの基礎力が向上する」1日3分の流し読み問題集no.11 こんにちは。川﨑文也です。 では、今日も問題です。 問題:筋肉の形状には様々なタイプがあります。では、羽状筋(うじょうきん)の特性として合っているものはどれ? A 紡錘状筋と同じ働きB 収縮速度が遅いが筋力は大きいC 収縮速度が速いが筋力は小さいD 鳥のように空を飛べるーーーーーーーーーーーーーーーー 正解: B 収縮速度が遅いが筋力は大きい まずは、筋肉の形状について確認しておきましょう。大きく分けると、2つの形状があります。 ①紡錘状②羽状 これらの違いは、腱に対して筋線維が付着している角度の違いです。①紡錘状…まっすぐ並んでついている。(例、上腕二頭筋)②羽状…両側に向かって斜めについている。(例、下腿三頭筋) それと筋線維の特性をおさらいもしておきましょう。「筋線維は直線に並ぶ数が多い(筋線維が長い)ほど、収縮速度が速くなる。」「筋線維が多い方が、発揮できる筋力が強い可能性を持っている。」という特性があります。これを踏まえて、形状の違いを見ていきます。 紡錘状筋は腱に対して真直ぐ筋線維がついていましたよね。直線に並んでいる筋線維が多いので、収縮速度は速いということになります。しかし、発揮する力の方向(腱の付いている方向)に対して最短距離で必要最低限の筋線維しかついていないので、筋力自体はそれほど大きくありません。 一方、羽状筋は腱に対して斜めに筋線維がついていましたよね。直線に並んでいる数が少ない(長さが短い)ので、収縮速度はそれほど、速くありません。しかし、筋線維の数自体は多く存在しているので、発揮できる筋力は強い可能性があります。 紡錘状筋は上肢に多く、羽状筋は下肢に多く存在しています。細かな動きが必要となる上肢には、紡錘状筋が。体を支え、力が必要な下肢には羽状筋が配置されているわけですね。これを考えた神様って天才ですね。 それでは、今日はここまで。==================「トレーナーの基礎力が向上する」1日3分の流し読み問題集は、私が学生時代に後輩たちに向けて配信していたメルマガです。内容はNSCAの教本をもとに作成しています。分かりにくい生理学や解剖を少しでもイメージしやすいようにまとめていきます。何かお役に立てると幸いです。 ==================