パーソナルトレーナー練習会 2017.5.14

活動報告2017.5.14

こんにちは。

川﨑文也です。

 

[aside type=”boader”]このページでは専門的な用語が多く出てきます。どうかご了承ください。トレーナーやトレーニングについて興味のある人は、ぜひこのまま読み進めてください。[/aside]

 

目次

パーソナルトレーナー練習会 2017.5.14

 

トレーニングの全体像として、

①発達運動で最適な姿勢をつくる。

②最適な姿勢で、筋力トレーニングをする。

③筋トレで鍛えた体をより高い目標の為に活かす。

トレーニングの階層

そんな風に、トレーニングをステップアップさせていく為に発達運動や最適な姿勢といった、目に見えにくい土台部分を大切にしていきましょう。と、いう内容を数回にわたってお伝えしました。(前回の練習会前々回の練習会

 

そして、呼吸トレーニングを『3Month Position』でチャレンジです。

ですが

思った以上にみんな胸郭が動かない・・・と、いう事が分かりました。

ここまでが、前回までの復習です。

 

胸郭が動かないことの問題点

 

胸郭が硬くなり動けないと、呼吸をスムーズにおこなう事が出来ません。

なぜかというと、胸郭に付着している横隔膜の機能が低下をしてしまうからです。

 

横隔膜の機能を大きく2つに分けると

呼吸のための機能

姿勢安定のための機能

になります。

つまり、呼吸が上手く出来ないと、最適な姿勢にも悪影響を与えることになります。

 

 

Drカレル・ルイットは、呼吸の重要性をこのように言っています。

“If breathing is not normalized,no other movement pattern can be.”

呼吸が正常にならない限り、その他の動作パターンは変わることはないだろう。

 

たかが呼吸、されど呼吸。呼吸を侮る事なかれ。ですね。

 

少しここまでをまとめておきましょう。

 

最適な姿勢を目指して、横隔膜の機能を使いたい。

横隔膜の機能を引き出すために、呼吸トレーニングをおこないたい。

でも、胸郭が硬くて、呼吸が上手く引き出せない。

だから、まず、胸郭の柔軟性を獲得しよう、という流れです。

 

では、胸郭の動きを改善するトレーニングを・・・

と、行きたいところですが、

せっかくなので、これからやるトレーニングの背景をもう少し話させてください。

 

トレーニングと三軸三面

 

三軸三面という言葉を聞いたことはありますか?

解剖学の授業で最初の頃にに習うアレですね。

三軸三面

  • 矢状面(しじょうめん)
  • 前額面(ぜんがくめん)
  • 水平面(すいへいめん)

 

今日、これからやるトレーニングも一面だけの動きではなく、三面の動きを作り出すようにしていきます。

 

今日のトレーニング

『キャットバック』

キャットバックスタート

スタートポジションから

キャットバック屈曲

屈曲のポジションへ。

骨盤から脊柱、胸郭の可動性を引き出します。肋骨を内旋位に誘導していきます。

 

 

そして、

『4スタンスストレッチ』

4スタンスストレッチスタート

こちらもスタートポジションから

4スタンスストレッチエンド

重心を後方へ。

広背筋を伸ばして、肋間を広げていきます。

 

4スタンスストレッチツイスト

または、回旋を加えたりして、より広背筋と肋間筋にストレッチをかけていきます。

さらに呼吸を合わせることでより効果的になってきます。

 

さて、少し前の三軸三面の話を覚えていますか?

  • 矢状面
  • 前額面
  • 水平面

でしたね。

『キャットバック』では骨盤、脊柱、胸郭に対して矢状面の刺激が入っています。

しかし、骨盤、脊柱、胸郭の可動方向は矢状面だけではありません。

前額面にも、水平面にも動く構造になっています。

三面に動く構造になっているのに、一面にしか動かしていないと、どうなるのでしょうか?

おそらく、使われない二面方向の機能は失われていくでしょう。

なので、しっかりと三面方向に動かすことで、動きの多様性を保ち続ける必要があります。

 

今回の『4スタンスストレッチ』では、広背筋や胸郭に対して矢状面、前額面、水平面の動きを引き出すバリエーションも紹介しました。他のトレーニング種目でも三軸三面の考え方を思い出しながら、動きの多様性を引き出していきましょう。

 

さて、

『キャットバック』や『4スタンスストレッチ』で胸郭の柔軟性は良くなってきたと思います。

胸郭の柔軟性が確保できたあとは、呼吸のトレーニングに再チャレンジしてみてください。

 

まとめ

 

横隔膜の機能は、呼吸と姿勢安定です。

そのため、最適な姿勢づくりには、横隔膜の働きが不可欠です。

しかし、胸郭が硬い場合は呼吸が上手く出来ずに、横隔膜が機能しなくなっていることが考えられます。胸郭が硬い場合は、柔軟性を取り戻すことから始めるのも一つの方法です。三面の方向に動かすようにしてみてください。

 

余談ですが、トレーニングの種目名はなんでもOKです。

例えば、今回は『キャットバック』という名前で紹介しましたが、同じトレーニング方法でも『dog&cat』なんて呼んだりもします。みなさんが、分かりやすい名前で使ってください。

 

それでは、またご報告します。

 

活動報告2017.5.14

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